イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛





グラウンドに簡易的なステージが用意され、開会式は真っ青な空の下で行われた。


校長の挨拶、PTA会長の挨拶は順調に進み、生徒会長の挨拶まで回る。


ステージに上がった会長は眩しそうに目を細めて、話しはじめた。


「晴天に恵まれた本日…、…生徒諸君は全力を尽くして…」


体育祭はPTAや外部の参加もあるイベントなので、さすがの会長も無難な言葉選びだ。


『ジャージの会長も最高…!』

『会長って中学の時、陸上部だったらしいね』

『で、サッカー部とかバスケ部とかのヘルプ入って、バンバン勝たせてたんでしょ?』

『そうそう、もはや陸上部じゃなくて1人ナンデモ部みたいになってたって』

『ああもうっ万能かよ!最高かよ!』


話を聞いている生徒たちは、気分が高まってるらしくいつもより少し騒がしい。


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