イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
陽気なJPOPが流れるグラウンドは、熱気がむんむんしている。
トイレの帰り道、本部のテントを見たけど会長の姿はなかった。
3年のテントの前を駆け足で通ると、D組のテントが目に入る。
テントから少し離れた場所で、男子生徒だけが円になっていて。
その中心に、会長がいた。
すぐ隣には、副会長も。
私は物陰に隠れて、様子を見た。
「クラスメイトの男たちに言う」
会長は腕を組んで、鋭い目つきで周囲を見渡し。
「今まで言ってこなかったけどな、俺は負けるのが大嫌いなんだ」
びしっと言うと、皆さんは楽しそうに笑いだす。