イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「知ってる知ってる!」
「優勝すりゃーいいんだろ?」
「生徒会長を負けさせたりしたら、俺らもそこそこ恥よ」
「女子は頼りになんねーからな、俺ら男子が優勝まで導くって」
「さすが俺のクラスメイト…俺と宗介不在で迷惑かけるけど、頼んだぞ」
会長が満足気に笑って言った。
クラスメイトにまで俺様なんだな…?
苦笑いしつつ、でも、少し嬉しいような。
会長の、高校最後の体育祭。
クラスメイトと楽しそうに笑う会長の顔が見られて。
私は自然と微笑んで、自分のクラスのテントに戻るべく走りだした。