イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


『プログラムナンバー5、玉入れの、招集を始めます。選手は、グラウンド…』


アナウンスが流れると、きょうちゃんと森川が私の肩を叩く。


「玉入れで午前はラストか…未来、唯一の出番、頼んだよ!」

「怪我にだけは気をつけてな!」

「任せといて!」


私はもう投げやりになって笑ってガッツポーズを作り、招集場所まで行った。


ドキドキしながら並んでいると、少し離れた本部テントに会長の姿を見つけた。


各クラスの点数の集計をしているらしい会長の、真面目な顔。


…来年は、会長はいないんだな。


そう思うと、胸が絞めつけられるように痛くなった。


< 268 / 432 >

この作品をシェア

pagetop