イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
『プログラムナンバー5、玉入れの、招集を始めます。選手は、グラウンド…』
アナウンスが流れると、きょうちゃんと森川が私の肩を叩く。
「玉入れで午前はラストか…未来、唯一の出番、頼んだよ!」
「怪我にだけは気をつけてな!」
「任せといて!」
私はもう投げやりになって笑ってガッツポーズを作り、招集場所まで行った。
ドキドキしながら並んでいると、少し離れた本部テントに会長の姿を見つけた。
各クラスの点数の集計をしているらしい会長の、真面目な顔。
…来年は、会長はいないんだな。
そう思うと、胸が絞めつけられるように痛くなった。