イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


全然違う方向を見ていた会長が、ふと、こっちを見る。


目が合って、私が少し頭を下げると。


会長が、ゆっくり口を動かす。

声は届かない位置だけど。


が、ん、ば、れ、よ。


胸があたたかくなると同時に、痛くなって。


また、小さな不安が顔を出す。


私はそれを振り払うように、大きく頷いてみせた。


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