イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
■やっぱり手が出る体育祭
■SIDE透
玉入れが終わると、午前中のプログラムは全て終了。
昼食時間のアナウンスが流れると、音楽はより呑気なものに変わる。
「なんとか無事、午前の部は終わったな」
宗介が腰に手をあてて、安堵のため息をついて言った。
「まーな」
「あ。玉入れも、怪我人が出なくてなによりでしたわね?会長さま」
流奈が口に手をあてて、わざとらしく言う。
「うるせー」
「てか、とーるさっき一瞬いなかったけど、どこ行ってたの?」
「…トイレ」
「えーその直前もトイレ行ってなかった?サボり?」
流奈がじろりと俺を睨んで言うので、ため息をついて俺はテントから出た。
「…未来、迎えにいってくる」
「お腹ぺこぺこだから、そーすけと先食べてていーい?」
「勝手にしろ」