イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
それから少し歩いて、未来のクラスのテントを覗くと。
生徒たちが俺の登場に少し騒めく。
あー、未来はこういうの嫌がるんだよな。
つくづく難しい女…。
心の中でぼやきながら、俺は森川くんに声をかけた。
「未来は?」
「なんか、美化委員の仕事しにいって戻ってこないんすよ」
「美化委員?あー…用具庫の方か…。了解」
俺はテントから出て、ちっと舌打ちをする。
言っとけよ、そういうことは…。
とりあえず用具庫に向かおうと歩きだした時、
「会長!」
後ろから声をかけられて、立ち止まった。