イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
体育祭が終わって10月、すっかり秋めく校内。
昼休み、私たち4人は生徒会室のいつものテーブルのいつもの席で、ご飯を食べている。
「…ねえずっとツッコむかツッコまないか迷ってたんだけどやっぱツッコんでいい?」
卵焼きを口に運びながら、流奈さんがちらり、私と会長を交互に見て言った。
なに?と、会長が視線だけで聞くと。
流奈さんは、会長の食べているお弁当を指さす。
そしてまじまじと私の方を見て言った。
「それって愛妻弁当?」
私は思わぬ指摘に、飲んでいたお茶を吹きだしそうになる。
ゲホゲホむせる私の背中を、会長が呆れ顔でトントン叩きながら、
「今更?」
と流奈さんに聞いた。