イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛





全ての授業を終えて、きょうちゃんと下駄箱へ歩く途中。


「あ、きょうちゃんごめん、トイレ寄っていっていい?」

私が手を合わせて言うと、

「ここで待ってるねー」

そう言ってくれるきょうちゃんにお礼を言って、私は廊下の角を曲がりトイレへ向かった。


少し急いでトイレを済ませ、手を洗ってトイレから出る。


廊下の角を曲がろうとした時、なにやら言い争う声が聞こえてきた。


立ち止まって耳を澄ませてみると、それはきょうちゃんと森川の声で。


…なんだあの2人か。


どうしたんだろ…。


一歩踏みだして2人の方へ向かおうとした時。



「だから、ごめんって!あの時、未来に話そうとしてたなんて知らなかったんだよ」


私の名前が出てきたので、ぴくりとまた立ち止まる。

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