イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
『未来、おい、どうした』
焦ったような会長の声に、私はようやく声を出す。
「あ、すみません突然…あの、別になにもないんですけど…」
『なにもないって、お前が連絡してくるなんて、なんもないわけないだろ』
取り繕うとしたのに、そう言い切られて、私は苦笑いする。
なんでそんなに私のこと分かってるんだよ、アホ会長。
「…今、なにしてるんですか?」
『夕飯食って、風呂入って、消灯までの自由時間』
「楽しそうですね。ではではお邪魔しました…」
『ではではじゃねーだろ、なんだよ、どうしたんだよ』
「あの、なにもないのに、連絡したらだめでしたか?」
『…未来、お前って実は結構小悪魔?』
「小悪魔…?どういう意味ですか?」
『俺専用の小悪魔ならいいけど…』
「意味分かんない…。悪魔は、会長ですよね」
『毒舌か』
「ふふふふ」