イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


会長の言うとおり、分かってた、ちゃんと。


だけど、整理できなくて。

受け止められなくて。


そういう感情を、会長がとても上手に、とても優しく、そして正しく、言葉に変えてくれた。


「はい、分かってます」

言った声は、震えていた。


そして2人の親友のことを想う。


きっと、たくさん相談してくれたんだ。

私のいないところで。


どう話したら私が混乱しないか、傷つかないか。

きっと、たくさん。


その姿を想うだけで、胸がいっぱいになって、涙が出た。


「…会長」

『なに』

「明日、きちんときょうちゃんと話します。森川にも、おめでとうって、言いたい」

『そうしろ』

「ありがとう、ございます」

『ん』


その短い相槌に、胸がじんと熱くなって。

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