イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「なんで?」
「なんとなく。うまく言えないけど」
「うーん…」
「ただ、分かるのは…。会長って俺様だしいい加減だし我儘だけど、物事の要所はしっかり押さえてる人だから。知りたいことは絶対に聞くと思う。…私の気持ち、聞かないってことは、知る必要がないってことなんじゃないかなって」
「…でも会長からは言われてるんでしょ?好きって…」
私は俯いて首を横に振る。
「俺の女になれって言われたっきり、なにも」
「でも好きだよ?会長は。未来のこと」
語気を強めてきょうちゃんはそう言ってくれるけど。
「そうなのかな、そこもあんま自信ないや」
「いやー…はたから見たらほぼ確だけどな」
首をひねって腕を組むきょうちゃんに、私は苦笑いして言った。
「そもそもなんで私に自分の女になれーとか言ったのか、分かんないんだよね」