イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「たかだか3日会わないだけでこんなんなるとか、俺、病気かよ…」
心底参った、というように会長が言った。
私はなんとか会長の胸から顔を上げて、会長を見上げ。
「会長」
呼ぶと、会長はじっと切なげな瞳で私を見下ろした。
夏休みは、もっと長いあいだ、会わなかった。
それでも今より、全然平気だった。
離れていたのは、たかだか3日。
それなのに、こんなに久しぶりに感じるなんて。
「おかえり、なさい」
「ん、ただいま」
僅かに微笑んで私の頬に触れる、会長の大きな手。
「めちゃくちゃキスしようか迷ってるんだけど…」
会長はため息をついて、少し大きな声で続けた。
「宗介、流奈、そろそろ出てこい」
………?!
開け放たれていた扉の影に隠れていたらしい、副会長と流奈さんが出てくる。
やんわり会長に抱きしめられたまま、真っ赤になって硬直する私のそばで2人は。