イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
文化祭当日。
2年C組は、流奈さんの言っていたようなミニスカのお化けから、結構恐めのお化けまで勢ぞろいして、もはやハロウィン状態になっていた。
白いテーブルクロスは、ところどころ赤で塗られてグロテスクに仕上がっている。
カーテンを閉めて薄暗い教室の中に、照明はロウソクだけ。
「うちのクラスも結構仕上がったねー!」
ドラキュラの衣装をかっこよく着こなしたきょうちゃんが、私を見て笑いを堪えながら言う。
「な、お化け屋敷っぽい雰囲気出てるよな!」
ジェイソンの仮面をつけた森川も、顔は見えないけど肩は笑いでプルプル震えている。
「未来も…仕上がって…くくくく…」
「ひどいよ、2人とも…」
2人は我慢できないというように、声を出して笑いだした。