イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


「…なんで」


掠れた声が、震えた喉から。



「なんで…抵抗しなきゃいけないんですか?」



好きなのに。



こんなに好きな人に触れられて、こんなに身体は喜んでるのに。




涙が。



瞬きもしていないのに、涙が、両目から、ぽたぽたと。




もう、だめだ。



「おい未来どうし…」




驚いた会長が、ばっと私の頬に触れながら言った時、




零れる。





「好きなの」





零れてしまった。




大きくなる、会長の目。





「会長が好きなの」




だってもう溢れてるから。




零れるなんて、当然で。





「好きに、なっちゃったの…」





涙が、止まらない。




< 376 / 432 >

この作品をシェア

pagetop