イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「…なんで」
掠れた声が、震えた喉から。
「なんで…抵抗しなきゃいけないんですか?」
好きなのに。
こんなに好きな人に触れられて、こんなに身体は喜んでるのに。
涙が。
瞬きもしていないのに、涙が、両目から、ぽたぽたと。
もう、だめだ。
「おい未来どうし…」
驚いた会長が、ばっと私の頬に触れながら言った時、
零れる。
「好きなの」
零れてしまった。
大きくなる、会長の目。
「会長が好きなの」
だってもう溢れてるから。
零れるなんて、当然で。
「好きに、なっちゃったの…」
涙が、止まらない。