イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「1年の時から私が会長と出会えてれば、もう1年長く一緒にいられたのになあって」
例え結末は、同じでも。
「今更、そんなことばっかり考えちゃいます」
弱々しく笑って言うと、流奈さんが珍しく眉を下げて笑って少し考えるような顔をした。
それからゆっくり、言う。
「とーるは、もう昼休みに未来迎えにいかなくていいからって。それだけ言って他はなんにも言わない。流奈も、聞かない。でも…とーるは大切な幼なじみだし、未来ちんは大切な友達だから…」
その言葉に胸がきゅんと切なくなる。
流奈さんが、そんなふうに思ってくれてたなんて。
「だから、最後にお節介していい?」
今まで見たことない程、真剣な流奈さんの顔。
私が頷くと。
「…未来ちんがとーるを見つける前に、とーるは未来ちんを見つけてる」
……どういう意味?