イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
――『2年C組、桜田未来さん。会長から話がありますので、始業式後、生徒会室まで来てください』
ステージで、副会長が言った。
――『あなたのことは、よおーく知ってますよ?』
この裏庭に逃げこんだら、流奈さんにいとも容易く見つかって。
――『会長がお呼びだ』
生徒会室に連行されて。
そこで、会長が待ってた。
私を、待ってた。
「自分で守るって決めて、とーるは未来ちんを選んだんだよ」
なんで?
なんで私なの?
不適格、なのに。
涙目の私を、流奈さんが見つめる。
流奈さんがなにを言うか、分かってる。