イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


「え…」


きょうちゃんと森川が、顔をしかめる。


初詣の列に並びながら2人に事の顛末を話し終わったところで、私は呆然としてもう一度言った。


「好きって言われてないよ私また…」


綺麗だとか許されたいとか、う、う、奪いたいとか言われたのに好きって言われてないってどういうことだ、どういうことなんだ…。



「好きって言ったら死ぬ病気…?」

「いやいやいや…」


2人に手を振られる。


「「たぶんわざと」」



声を揃えて言われて、私は前のめりで聞く。


「どんなわざと?!」

「じらしたいんじゃない?」

「じらしたいんだな」


「もう十分すぎるほどじらされてるよ私!!」



あの日、自分の気持ちをしっかり伝えてもう終わり。

そうなると思ってたのに。


待ってろと言われて、それがあまりに嬉しくて、馬鹿正直に頷いちゃったけど。


そもそも待つっていつまでだろう。


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