イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛

□チョコボール戦争勃発



3限が終わると、昼休みがはじまる。


これから先の恐怖に苛まれて、授業の内容がちっとも頭に入らなかった。



げっそりする私に、きょうちゃんが気遣いがちに声をかけてくる。


「えーと、今日は、教室で食べた方が…よさそうかな?」


いつもはきょうちゃんと森川と3人で、中庭だったり屋上だったり、色んなところで食べているけど。


ちらり教室のドアの方を見ると、見物客は更に増えている。


教室から出たら大変なことになるんじゃないか。



不祥事を起こした芸能人が、一斉に記者たちに囲まれる映像を思い浮かべる。


あれに近いかたちになりそうな気がする。



「…教室で、お願いします」


きょうちゃんと森川にお願いした時。



「すみませーん、通してくださーい」



遠くから、聞き覚えのある甲高い声。


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