イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「会長」
小さな私の声に、会長は反応してゆっくり目を開ける。
瞳の色は、ブラウン。
「おはようございます」
言うと、会長は眉をしかめて目を閉じすぐに眠たげに開いた。
「おはよう」
…低血圧なんだろうか。
確かに朝に弱そうな感じはする。
それなら無理して迎えにこなくたっていいのに。
「行くか」
そう言って、会長はすたすたと歩きはじめる。
このあいだこっそり距離をあけて歩いたら怒られてしまった。
それからはとりあえず、半歩後ろをついていくようにしている。
横顔が見える、距離。
会長は、ちらりともこちらを見ないけど。