イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「そんなん分かんないじゃん、ねー?」
流奈に話を振られ、過去の経理ファイルを探していたらしい宗介が俺を見た。
「…邪魔だから行ってこい。で、そのまま直帰すればいい」
宗介までそんなことを言う。
「最近仕事のリズムが変わって、疲れてるだろう。桜田を家まで送って、今日はそのまま帰ればいい」
うんうん、と、流奈が頷いている。
…相変わらず、余計な心配ばかりする奴らだ。
俺はため息をついて、
「じゃ、俺直帰で。流奈、書類提出、明日にはできるようにするから」
立ち上がると、2人は満足したように頷いた。