イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
どの教室で委員会が行われているかは知っている。
でも、あんまり近くで待つのは嫌がりそうだな、あの女は。
そう思って、下駄箱の外で待つことにした。
誰がなにをやったのかすぐに分かってしまう校内では、ファンクラブの奴らも手を出さないだろう。
ただ、学校を一歩出たら俺の目は届かない。
守る、というのは生半可ではいかない。
縛りつけたいわけじゃない。
でも、普通じゃ、守れない。
…どうしたもんかな。
考えながら昇降口の壁にもたれてしばらく待つと、下駄箱の方から声が聞こえてきた。
『俺さー、はじめてなんだよね。女の子に振られたの』
聞いたことのある声に、思案する。