イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
『…自分は顔で判断されるの嫌がるくせに、選ぶのは会長みたいな男なんだって思って』
『一緒に登下校してるとこ見たし。付き合ってるんだろ?』
『ま、確かに俺じゃ、会長の足元にも及ばないってことくらい分かってるし、いいんだけど』
『ちょっと傷ついたなーって』
そこまで黙って聞いていたけど、そろそろ出た方がよさそうだ。
そう思って、もたれていた壁から背中を離した時。
『…ごめんなさい』
そう言う、未来の声が聞こえて。
…なんでお前が謝る?
そう思った時、下駄箱から未来が出てきた。
そのまままっすぐ帰ろうとするので。
「おい」
呼び止めたら、泣かせてしまった。