七人の小人たち

「星たん、花たん、今日どこ行くー？」


やだぁ、気持ち悪ーい！！


中田君が星見さんと立花さんにちょっかいを出している。楽しそう。




「林。どこ行きたい？」


隣で音吉君が話しかけてくれる。少し後ろを歩く飛山君の方を見るとあくび中。


「うーん、girl&boy townってなんだろう？」


「それ。」


「え？」


後ろにいた飛山君が私の持っていた地図を取って説明を始めた。


「小学生の遊び場。俺ら一度行ったことある。」


「えっ、いつだっけ？」


すると、前から声がする。


「あー！拓、行ったね皆で！！林ちゃん以外で。」


「……、そっか。」


「懐かしいな！あん時はまだ仲間にデブいなくて……」


「ちょっと大河、ひど〜い！」


前の笑い声は、悪気なんかないのだろうけど、私は心の中で涙を流す。


「……悪い。」


地図を取った飛山君は自分の発言が発端で私が傷ついたことに対して謝っているのだろうか。音吉君も少し気を使っているみたい。