最強☆彼氏♂彼女♀
なんとなく緊張してアタシはぴしっと姿勢を整えた。
「明日は終業式のあと少し会議がありますが3時には帰れそうです。」
やった!
「じゃあじゃあっ!5時にどっかで待ち合わせしようよ!」
アタシは興奮しちゃって身を乗り出していた。
だって、もちろん作戦は実行するけど…
『恋人』との『クリスマス』。
嬉しいな…
「それなら俺が迎えに行きますよ?咲良の家に。」
「いっ、家はダメなの!!」
「…?なんで?」
廉にぃの所で準備するから…
なんて言えないよ!
「こ、恋人同士の待ち合わせを体験してみたいんデスッ!」
……我ながら駄目だ。
「…そういうものですか?」
「そういうものなのっ」
「そうですか…」
まさか納得したの…?
「うん、わかりました。じゃあ駅前、とか?」
「うんっ!」
第一関門突破だぁ!
「じゃあ明日楽しみにしてるね。じゃあね先生!」
そう言って立ち上がろうとしたとき。
「ちょっと待って咲良。」