最強☆彼氏♂彼女♀


呼び止められて振り向くと、先生に腕を引っ張られた。


グイッと引き寄せられて…


いきなり超がつくくらい密着状態。


きっと先生とアタシの顔の距離は5センチ以下。


ひやりとした先生の手がアタシのおでこに触れて、そこに全神経が集まってるみたいに


熱い。


「あなたはほんとすぐ熱を出すんですね?」


少し呆れた顔で先生が笑った。


どきどきしすぎる。


この距離じゃそれ伝わっちゃうし。


「ひ、昼休みまでは全然大丈夫だったよっ」


先生の手から逃れようとそっぽを向いた。


「へぇ…」


ぐいっと両手の平で頬を挟まれ、また先生と至近距離。


ちょ、顔近いよっ!?


「じゃあなんで昼休みになって突然熱出ちゃったのかな…?」


「そっれは…」


「ん?」


そんな意地悪なのに優しい笑顔…


反則だよ。


「せ…先生に会えたからに決まってんでしょっ…!」


絶対今顔真っ赤だ。


「それはそれは。なんか嬉しいですね」


余裕の笑みがむかつくっ…!


やっぱり先生はアタシのことからかって遊んでるんだ…


先生を(迫力ないとは思うけど)睨みつけた。


「ふはっ…変な顔です」


そう言って笑いながらアタシの頭をポンポンって撫でた。


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