最強☆彼氏♂彼女♀


「えっと、何ですか…?」


戸惑いつつも答える。


「さっきのは、同じクラスの坂城くんだよね」


「はい」


坂城くんが何なんだろう。さっき、何かしたっけ?


「うん、そっか…」


先生はぎこちなく頷きながらまた窓に目を向けて黙り込んでしまった。


な、何なのほんとに。


アタシは先生が何を言いたいのかさっぱりわからないまま、先生の考え込むように窓を見つめる横顔をみていた。


しばらくしてデザートが出てきても味なんてわからなかった。


楽しい気持ちが萎みつつある。


大した会話もないまま、先生に促され店を出た。


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