最強☆彼氏♂彼女♀
たしかに今日はデートだった。
先生が迎えに来てくれて、先生の住んでるアパートに行ってきた。
先生のアパート…先生のアパートだよ!?
なのに…
「なのに…ちゅーも、ぎゅーも…はたまたHなこともなにもナイってどーゆうことなの!?」
アタシは思わず右手で床を叩き、左手で握り拳をつくった。
「いや、俺に言われてもなぁ…」
廉にぃは苦笑いを浮かべてるけどアタシは真剣なんデスっ!!
「アタシ男の人ってわかんない…先生が初彼だし…」
今まで好きになった人はいたけど告白もできないで終わっていたアタシ。
その中で先生は、アタシが一番好きになった人で、しかも想いが通じた人。
「やっぱ『先生』だからかなぁ…。」
アタシはさっきまでの勢いをなくして俯いた。
『立場』とか『世間体』とか、そんなの関係なく一緒にいたいのに。