はじめての恋。




のんびりし過ぎて、時間を忘れすぎたけど…気づいたら4時前だった。




『着替えてくる』

「うん」



もう、そろそろ帰る準備をしないと…凌久のバイトが遅刻してしまう。




一応、

凌久のいない部屋に行って着替え支度をした。




『帰る』

「俺も、バイトの準備するから待って。駅まででいい?ごめんね」

『いいよ!ここでも、いいよ』

「ねぇ、俺の事嫌いなの?」

『嫌いじゃない』

「嫌いじゃない?好きでもないの?」





凌久の遠回しな言い方に、早くも理解してしまい私は無言で背中を向けた。




好き。

と、

素直に言える日は来るのだろうか。





「え?」

『うるさい。早く支度して』





ただ、ズボンを履き替えるだけみたいだけど…好きと言えないもどかしさから凌久に八つ当たりしてしまった。





ごめんね。

素直になれない私をお許しください。





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