20歩目の未来
番号は8番。
…って廊下側の一番隅っこの席じゃん!
まだ田舎のこの時期は肌寒いから
廊下側の席はドアから風が入ってきて寒いし、
教室が暗いときは8番の席の丁度後ろに
電気のスイッチがあるから
先生に電気つけろーってぱしりにされるし、
国語の時間に音読するときはいつも
後ろの8番の席から始まるし、
超最悪な席じゃんっ!
そう心の中で叫んでその席に
机を移動させるあたし。
そして、あたしは目を疑った。
あたしの席になる場所の隣には…
タクヤがいる。
うそっ!?
信じられないと思い、あたしの番号と
机の席順の番号を何度も確認する。
でも8番は8番。
そこの場所に違いない。