いつか。
高校を出た卓球部は、そのまま卒業祝いで焼肉を食べ、解散しようとしていた。
「俺たち、卒業して連絡取り合うと思う?」
「流石に取るんじゃねーの?」
「どーだか。」
ハハハと笑い合いながら、最後の会話を交わし合う。眞美も悲しさを見せないように、笑顔を見せた。
「まあ、でもさ
何年後になったとしても、1度は必ず集まろうよ。」
その言葉を聞いた眞美は、テンションが上がってしまうのを必死に抑える。
「眞美だって、俺たちと遊びたそうにしてるしー?」
「そんなわけないじゃん!」
心の言葉とは逆の言葉をすぐさま答える。
その状況を見た男子達も笑っていた。
そろそろ解散の時。
眞美は、悲しいという感情が一気に込み上げてきて、うっすら涙を流す。
「泣くなー!きっといつかまた会えるから!いつかね!」
「絶対だよ。」
「当たり前だよ。ね、皆。」
「「うん!」」
こうして、眞美の目には、悲しみから嬉しさへの涙へと変わっていくのであった。