いつか。

説明会終了後、面接を終えた眞美はエレベーターに乗り、ビルの1階まで降りた。

エレベーターが開くと、そこには彼がいた。


「久しぶり!」

「まさかここにいるとは思わなかったよ…!」



2人は駅で昼食をとった後、夕方まで遊んだ。


話して分かったことは、卓球部員のうちの1人と毎回遊ぶくらいで、他は全然会ってないし連絡も取っていないらしい。


彼は遊んでいる最中、写真を撮ってグループトークに送っていた。どうやら皆遊びたいって言っているらしい。



「就職活動が落ち着いたら遊ぼう。」

「そうだね。それまで頑張ろう。」

2人は笑い合って、解散した。









こうして、7月を迎えた。

眞美は就職活動を終えて、入社前の資格試験のために勉強中だ。

来年の春から、銀行員になる。

結局あれから皆と連絡は取っていない。

もう就職活動は終わったのだろうか。

皆また遠くへ離れてしまうのだろうか。



また会えたら笑い合おう。

涙なんて見せずに。


< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

この先に日常は待っているのか
柊彩華/著

総文字数/20,972

ミステリー・サスペンス25ページ

表紙を見る
流れ星は願い事を叶えるもの
柊彩華/著

総文字数/753

ミステリー・サスペンス2ページ

表紙を見る
君がはかなく散る前に
柊彩華/著

総文字数/1,493

恋愛(純愛)4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop