天と星
寒い日の朝は暖炉に火を入れて、朝食とホットコーヒーの支度をして洗濯機を回してから天を起こすのが私の最初の仕事。

「寒いと起きたくない。
コーヒーと、旨い朝食があったら起きられる」

そんなふうに言われた物だから元々不規則な生活をしていた天を、昼夜逆転生活から引き戻す為に多少甘やかしている自覚はある。

コーヒーは絶対に欠かせないのは私も同じだし、出来たら暖かい部屋で美味しい朝食を食べたいのも同意見だから自分の為でもあるのだ。

ここでの生活は縛りがなくて、だから自分でルールやルーティーンを決めないといくら家政婦とはいえ、自堕落な生活になるのは目に見えている。

況してや雇い主が天だ。
幼馴染みで甘えられる存在だからこそ、しっかり朝に目を覚まし働くルールを決めないとと思い、ここへ来たときから続けている。

< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop