キミの名前を呼びたい。
真っ先に手を挙げたのは、真城さんだった。
「わたし、メイドカフェがいいです」
「メイドカフェか…とりあえず候補に入れようか。」
梓ちゃんがスラスラっと黒板に書く。
「じゃあ他に、何かある人。」
次に手を挙げたのは、如月くん。
「宝探しとか、どうかな。地図とか謎解きとかそんな感じの物を渡して、教室内に隠されたものを探してもらうって感じなんだけど。」
「なるほど、じゃあそれも候補に入れよう」
その後も何個か案は出てきたものの、最終的に決まったのは如月くんが提案した宝探しだった。
「次に、クラスの出し物をみんなで制作するにあたってそれを進行する文化祭実行委員を決めたいと思います。」
「誰かやりたい人いる?」