キミの名前を呼びたい。
「葉山さんがいいと思いまぁ〜す」
真城さんがニコニコしながら私を指名した。
如月くんに言われてからあんまり何か言われることは無くなったと思っていたのに…。
「葉山さん、どうする?」
笹川くんが不安そうに私に声をかけてくれた。
えっ、ど、どうしよう…。
「葉山さんがやるなら、俺もやるわ。」
如月くんが席を立った。
「如月くんがああ言ってるけど、どうする?断ってもいいよ?」
私は首を横に振った。如月くんがやるなら…私もやる。
「えっ、ちょっとやっぱりわたしやる!」
慌てて真城さんが席から立った。
「真城さんが指名してくれたじゃん。だから俺と葉山さんでやるから大丈夫だよ」
真城さんは言い返せず、そのまま席に座った。