キミの名前を呼びたい。


結局そのハーゲンダッツを教室でみんなで食べるのが打ち上げとなった。


「明日明後日休みだから、来週の持久走に向けて体力作りするよーにー」


それだけを言って先生は教室から出ていった。


他の人もアイスを食べたら帰って行った。



気が付けば如月くんはもう教室に居なかった。



私は如月くんから貰ったカードを握りしめ、初めて話した窓側の席に向かった。


足元にまた同じカードが落ちていた。


【この学校のサボりに丁度いい場所】


と書かれていた。


私はカバンを持ち、図書室に向かった。






図書室に入ると、机の上に小さな箱が置いてあった。


【あげる】


というメモと一緒に。


箱を開けると、紅葉のモチーフのヘアピンが入っていた。
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