冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
などと適当なことを言って手伝わせようとしたら、キャーキャー騒ぎだす3姉妹。


「今、ちい兄が優月のこと好きって言った」


「やっぱ美月のことが1番好きなんだよ」


「違うったら、ちい兄は菜月が1番好きなの」


「おーい、早く手伝えよ」


だんだん知恵がついてきて口も達者になってくるんだよな。


はっきり言って、この3人の世話が1番大変で時間もとられる。


だけどさすがに小さい妹たち相手に1日10分しか遊んであげないぞとかは言わない。


「競走だよ。よーいスタート」


せっせと洗濯物をたたみだす三つ子たち。


でもまだ、あまり上手くできないから半分は俺がたたみ直さないといけない。


でもまあ、ここまではまだいい。手がかかるけど、可愛い弟妹達。


こんな俺のことを頼って慕ってくれているんだから。
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