冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。

大好きな彼の部屋へ side花

(side花)


学校がお休みの日は、ぽっかりと心に穴が開いたように寂しい。


なぜかと言うと、大好きな彼氏に会えないから。


土日の連続2日間でも会えなくて辛いのに今週は月曜日もお休み。


私にとってはまさに生き地獄の三連休だよ。


月曜日の今日はわが鷹月学園の創立記念日。


実は今日は夜からうちの父の主催の創立記念のパーティーがあって私もそこに出席しないといけない。


だけど、その前に少しでもいいから千景くんに会いたいんだ。


昨日彼に会いたいってお願いしてみたら、思いのほか、あっさりとオッケーしてくれた。


そうは言っても、自宅まで押しかけるなんて迷惑かもしれない。ちょっと心配だな。


彼の迷惑にならないように顔を見たらすぐにおいとましなきゃいけないよね。
< 163 / 351 >

この作品をシェア

pagetop