冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
なんて言ったらいいか迷っていたらすぐに千景くんの声がしてホッとした。


そしてドタドタっていう複数の足音がした後に勢いよくドアが開いた。


「千景くん」


ドアの中から現れたのは千景くんと、小学生くらいの少女たちが3人。


恥ずかしそうに彼の後ろに隠れるようにしてて、顔だけ覗かせている。


え?みんな同じ顔。しかもすごく可愛い。


3人とも目がぱっちりしていて鼻筋が高いし、ふっくらしたほっぺは薄いピンク色。


みんなボブカットのサラサラ髪で、お人形さんみたいな完璧な容姿。


よくよく見たら千景くんにも似てるけど彼のようなクールな印象ではなくて女の子らしい柔らかい雰囲気だ。


「うわ、かわいいー」


思わずその天使のような容姿に釘付けになって、自然とそんな言葉を口にしていた。


「ほら、美月、菜月、優月ご挨拶して」
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