冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
どうして忘れていたんだろう side千景
(side千景)
いよいよ体育祭まであと3日とせまっていた。
結局花とは2週間以上まともに会えていない。
それどころか、もう2日も電話にさえ出ない。
忙しいんだろうな、きっと。
だけど、たった10分の電話にすら出られないくらい忙しんだろうか。
「千景ー、なに苛々してんだよ?眉間にしわなんて寄せちゃってさ、美人が台無しだぞ」
美人ってなんだよ。
悪友の伊達はなにが嬉しいのか俺の不機嫌そうなツラを見て、面白そうに笑っていやがる。
7時間授業を終えて、伊達にうだうだと上から目線で説教されながら校舎から出て正門までの道を歩いていた。
「とうとう電話にも出てくれなくなったんだ、あーあ可哀そう」
「……」
「いいか、いくらイケメンでもな女子と長く付き合うためにはそれなりにコツがいるんだぞ。
おまえみたいに自分の都合ばっか相手に押し付けていたら愛想つかされるのは当たり前」
いよいよ体育祭まであと3日とせまっていた。
結局花とは2週間以上まともに会えていない。
それどころか、もう2日も電話にさえ出ない。
忙しいんだろうな、きっと。
だけど、たった10分の電話にすら出られないくらい忙しんだろうか。
「千景ー、なに苛々してんだよ?眉間にしわなんて寄せちゃってさ、美人が台無しだぞ」
美人ってなんだよ。
悪友の伊達はなにが嬉しいのか俺の不機嫌そうなツラを見て、面白そうに笑っていやがる。
7時間授業を終えて、伊達にうだうだと上から目線で説教されながら校舎から出て正門までの道を歩いていた。
「とうとう電話にも出てくれなくなったんだ、あーあ可哀そう」
「……」
「いいか、いくらイケメンでもな女子と長く付き合うためにはそれなりにコツがいるんだぞ。
おまえみたいに自分の都合ばっか相手に押し付けていたら愛想つかされるのは当たり前」