冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
体育祭は波乱がいっぱい
まぶしくて side花
(side花)
今日はいよいよ待ちに待った体育祭。
朝、家を出る前に珍しく父に玄関で会った。
父はイタリア製のスーツを着こなしていて、とてもダンディなんだ。
「パパ、今日の体育祭見にくるんだよね?」
「ああ、もちろん行くつもりだよ。花が実行委員長をするって聞いて私も誇らしいよ」
ニコニコ笑う父は、普段から私に甘くて優しい。
歳をとってから出来た子供だから、かなり猫っ可愛がりされている。
だけど、私が姉たちに比べて頼りないからいつも心配しているみたい。
だから、今回委員長に自ら立候補したことを凄く驚くと同時に喜んでくれていた。
「花、河井くんから聞いて知ったんだけど、お付き合いしてる彼氏がいるようだね」
父は急に真面目な表情になって私を覗きこんでくる。
「普通学科で優秀な生徒だそうだけど、大丈夫なのかい?」
「え、なにが?」
今日はいよいよ待ちに待った体育祭。
朝、家を出る前に珍しく父に玄関で会った。
父はイタリア製のスーツを着こなしていて、とてもダンディなんだ。
「パパ、今日の体育祭見にくるんだよね?」
「ああ、もちろん行くつもりだよ。花が実行委員長をするって聞いて私も誇らしいよ」
ニコニコ笑う父は、普段から私に甘くて優しい。
歳をとってから出来た子供だから、かなり猫っ可愛がりされている。
だけど、私が姉たちに比べて頼りないからいつも心配しているみたい。
だから、今回委員長に自ら立候補したことを凄く驚くと同時に喜んでくれていた。
「花、河井くんから聞いて知ったんだけど、お付き合いしてる彼氏がいるようだね」
父は急に真面目な表情になって私を覗きこんでくる。
「普通学科で優秀な生徒だそうだけど、大丈夫なのかい?」
「え、なにが?」