冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。



いつもよりも早めに学校へ着くと、更衣室で急いで体操着のトレーナーに着替えた。


そして、タブレットを持ってグラウンドに向かった。


グラウンドではこれからテント張りや、パイプ椅子の設置、マイクの調整、その他やることが山ほどある。


体育祭委員のみんなや、各クラスから調達した当日お手伝いの生徒達、これに生徒会メンバーも加わり総出で準備をすすめていく。


私のこのタブレットの中にその準備方法や手順が全て詰め込まれている。


「おはようございます」


「委員長おはようございます」


少しづつ生徒達が集まってきて私の指示のもと、作業にとりかかってもらう。


「ではお願いします」


かねてからの段取り通り、みんなテキパキと動き出した。


私はみんなが作業しているところへまわっていきチェックしたり再び指示を出したり大忙し。
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