冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
進学クラスだからみんなあまりスポーツには興味がない。
気がつけば俺はあらゆる種目に自ら手をあげていた。
せっかく花が実行委員長をやってることだし、今回の体育祭を少しでも盛り上げてやりたいじゃないか。
そんなわけで伊達と一緒に当日の手伝い係まで引き受けたというわけだ。
だけど、今朝のことが気がかりで頭からずっと離れなくてすっきりしない。
今朝の花のそっけない態度を思い出して、小さくため息をついた。
ぼんやり考えながら歩いていたら、すれ違ったクラスメイトの女子達が声をかけてきた。
「千景くん、さっきはカッコよかった。次も頑張ってね」
「ああ」
無愛想に返事をして、また歩きだそうとしたら、今度は別の女子達3人につかまる。
どうやら下級生のようだ。
キャッキャッ言いながら近づいてきたので思わず身構える。
「雨城先輩、握手してくださーい」
なんで?
気がつけば俺はあらゆる種目に自ら手をあげていた。
せっかく花が実行委員長をやってることだし、今回の体育祭を少しでも盛り上げてやりたいじゃないか。
そんなわけで伊達と一緒に当日の手伝い係まで引き受けたというわけだ。
だけど、今朝のことが気がかりで頭からずっと離れなくてすっきりしない。
今朝の花のそっけない態度を思い出して、小さくため息をついた。
ぼんやり考えながら歩いていたら、すれ違ったクラスメイトの女子達が声をかけてきた。
「千景くん、さっきはカッコよかった。次も頑張ってね」
「ああ」
無愛想に返事をして、また歩きだそうとしたら、今度は別の女子達3人につかまる。
どうやら下級生のようだ。
キャッキャッ言いながら近づいてきたので思わず身構える。
「雨城先輩、握手してくださーい」
なんで?