冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
彼だって先生に何度も呼びだされたりして、いい迷惑だったんだろうな。
だから、もう彼を開放してあげないといけないよね。
逃げる私をすぐさま追いかけてきてくれただけで、満足だって思わないと。
『もういいってなにがだよ?』
あの時私の腕を強い力でつかまえてくれた彼。
ねえ、どうして君に触れられただけでこんなに胸が熱くなるの?
こんなに辛いはずなのに、君がそばにいるだけで私は……。
『今までごめんなさい、もうこれきりに』
喉の奥から絞り出すように出したサヨナラのサイン。
『花』
本当は君の、嫌だ別れたくないって言葉が聞けることを期待してた。
だけどそれはかなうはずもない夢で……。
本当は心のどこかで、わかっていたような気がする。
それなのにどうしてこんなに、悲しくなってしまうんだろう。
たぶんそれは、彼が否定してくれなかったから。
だから、もう彼を開放してあげないといけないよね。
逃げる私をすぐさま追いかけてきてくれただけで、満足だって思わないと。
『もういいってなにがだよ?』
あの時私の腕を強い力でつかまえてくれた彼。
ねえ、どうして君に触れられただけでこんなに胸が熱くなるの?
こんなに辛いはずなのに、君がそばにいるだけで私は……。
『今までごめんなさい、もうこれきりに』
喉の奥から絞り出すように出したサヨナラのサイン。
『花』
本当は君の、嫌だ別れたくないって言葉が聞けることを期待してた。
だけどそれはかなうはずもない夢で……。
本当は心のどこかで、わかっていたような気がする。
それなのにどうしてこんなに、悲しくなってしまうんだろう。
たぶんそれは、彼が否定してくれなかったから。