冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
後から聞いた話だと、千景くんはこの時腰を痛めていたらしくて姫抱っこはかなりきつかったらしい。
私にもさとられないように黙ってたみたい。
だけど、彼は最後まで諦めなかった。
それだけ、この勝負に賭けていたんだ。
ふと本部席のあたりを見たら、父がニコニコしながら拍手してくれている。
隣にいる河井先生と嬉しそうに話しながら。
ちょっと親バカぽくて恥ずかしいけど、あの調子だと千景くんのことを認めてくれたのかもしれない。
トラックの中に入ると再び地べたに2人とも座りこんだ。
「おめでとうございます。1位の記念にどうぞ」
「ありがとうございます」
私にもさとられないように黙ってたみたい。
だけど、彼は最後まで諦めなかった。
それだけ、この勝負に賭けていたんだ。
ふと本部席のあたりを見たら、父がニコニコしながら拍手してくれている。
隣にいる河井先生と嬉しそうに話しながら。
ちょっと親バカぽくて恥ずかしいけど、あの調子だと千景くんのことを認めてくれたのかもしれない。
トラックの中に入ると再び地べたに2人とも座りこんだ。
「おめでとうございます。1位の記念にどうぞ」
「ありがとうございます」