冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
想像しただけで顔から湯気が出そうなくらい熱くなる。


彼のあの彫刻のように整った顔が近づいてくるのかと思ったら、もうもう私どうなっちゃうんだろう。


きっと、また意識が飛んじゃいそうだよ。


きっと気絶するよ、うん。


ちえりちゃんは同じクラスに彼氏がいるので、参考になる意見がいろいろ聞けた。


そんな彼女はクラス一の美少女でいかにもお嬢様って雰囲気のフワフワの巻き髪が腰くらいの長さまである。
スタイルもよくて胸も大きい。


見た目の偏差値が80はあるんじゃないかってくらいに良くって、ほんとに羨ましいな。


それに竹を割ったような性格で、サバサバしてて頼りになる。


「ちえりちゃんは彼氏とラブラブだもんね、いいなあ。私もそんな風になりたいな」


「そんなことないよ、腐れ縁って言うか。中学から付き合ってるんだもん。もう熟年夫婦って感じだよ」
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