冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
廊下ですれ違う君 side花
(side花)
「へえ、これが雨城くんと撮った写真なんだ
。確かにイケメンだね」
ちえりちゃんの感心したような声に満足して大きくうなずいた。
次の授業は移動教室だったので、廊下を歩きながらスマホの画像をふたりで覗き込んでいた。
「うん、そうだよ。このあいだ一緒に撮ってもらったの」
画像の中の私と彼の写真。
「素敵でしょ。雨城くん」
うっとりと見惚れながらそんなことを言ったらちえりちゃんに呆れたように笑われた。
「だけど彼ニコリともしてないね。いつもこんななの?」
「へ?そうかな」
雨城くんは、たまに笑ってくれるときもあるけどだいたいクールというかあまり感情をあらわさない。
写真の中の私達は隣に並んではいるけど、微妙に距離がある。
しかもそれぞれのテンションが雲泥の差。
「へえ、これが雨城くんと撮った写真なんだ
。確かにイケメンだね」
ちえりちゃんの感心したような声に満足して大きくうなずいた。
次の授業は移動教室だったので、廊下を歩きながらスマホの画像をふたりで覗き込んでいた。
「うん、そうだよ。このあいだ一緒に撮ってもらったの」
画像の中の私と彼の写真。
「素敵でしょ。雨城くん」
うっとりと見惚れながらそんなことを言ったらちえりちゃんに呆れたように笑われた。
「だけど彼ニコリともしてないね。いつもこんななの?」
「へ?そうかな」
雨城くんは、たまに笑ってくれるときもあるけどだいたいクールというかあまり感情をあらわさない。
写真の中の私達は隣に並んではいるけど、微妙に距離がある。
しかもそれぞれのテンションが雲泥の差。