いつか咲う恋になれ
「ちょっ押すなよ」
「だってよく見えないし」
私達から見えないところから聞き覚えのある声がする。小谷先輩はベンチから立ち上がり、声のする方へ行く。
「何してんのかな?お二人さん」
私達に見つかった二人は姿を現す。そこに居たのは宮原先輩と朝比奈先輩だった。
「はは……散歩みたいな?」
二人は笑ってごまかそうとするけど、小谷先輩はじぃっと二人を睨んだままだ。
「へぇ、二人はそんな仲だったんですか?」
小谷先輩はそう言って嫌味たっぷりに笑みを浮かべる。
「生徒会室から外を見てたら、買い出し中のはずのコタ達が中庭にいるから様子を見に来たんだよ。そしたら偶然朝比奈と会って今に至る」
そうだった。中庭は生徒会室から見えるんだった。前にも上から真尋先輩が見てたんだよなぁ。私は思い出してふと生徒会室を見上げる。
でも、今回は真尋先輩の姿はなかった。
「じゃあ俺はサッカー部の練習に戻ろうっと」
朝比奈先輩は逃げるようにこの場を立ち去った。
「アイツ逃げたな。ほら俺達も生徒会室にもどりますよ。紗倉ちゃんも行こ」
小谷先輩は笑顔で私に声をかけた。
「だってよく見えないし」
私達から見えないところから聞き覚えのある声がする。小谷先輩はベンチから立ち上がり、声のする方へ行く。
「何してんのかな?お二人さん」
私達に見つかった二人は姿を現す。そこに居たのは宮原先輩と朝比奈先輩だった。
「はは……散歩みたいな?」
二人は笑ってごまかそうとするけど、小谷先輩はじぃっと二人を睨んだままだ。
「へぇ、二人はそんな仲だったんですか?」
小谷先輩はそう言って嫌味たっぷりに笑みを浮かべる。
「生徒会室から外を見てたら、買い出し中のはずのコタ達が中庭にいるから様子を見に来たんだよ。そしたら偶然朝比奈と会って今に至る」
そうだった。中庭は生徒会室から見えるんだった。前にも上から真尋先輩が見てたんだよなぁ。私は思い出してふと生徒会室を見上げる。
でも、今回は真尋先輩の姿はなかった。
「じゃあ俺はサッカー部の練習に戻ろうっと」
朝比奈先輩は逃げるようにこの場を立ち去った。
「アイツ逃げたな。ほら俺達も生徒会室にもどりますよ。紗倉ちゃんも行こ」
小谷先輩は笑顔で私に声をかけた。