いつか咲う恋になれ
「ごめん、ビックリさせちゃったかな」
小谷先輩とは別の男子の声……よく見ると真尋先輩が居る。じゃあさっき私と目が合ったのは真尋先輩だったんだ。
「すみません。私、大きな声出しちゃって……あれ?」
座り込んだ状態から立ち上がろうとしたけど全然力が入らない。まさか……
「どうかした?」
真尋先輩がしゃがみ込んで私と目線を合わせる。どうしよう、めっちゃ恥ずかしい。
「いえ、あの……腰が抜けちゃいました」
思いっきり苦笑いしながら私は二人を見る。
「大丈夫?手を貸すよ」
立ち上がれない私の前に二人が同時に手を差し出してくれた。
真尋先輩と小谷先輩……この場合、私はどちらの手を借りれば良いのでしょう?
困った私は、二人の顔をそれぞれ見る。
「ちょっと真尋先輩、ここは俺に譲って下さいよ」
「いや紗倉さんはまだ歩ける状態じゃないから、そこのセット裏で少し休んだ方がいいよ」
真尋先輩と小谷先輩はお互いを見合って火花を散らしているように見える。
「え、えっと……もうすぐクラスに戻らないといけない時間なので、ここで少し休んでからクラスに戻りますね」
私が小谷先輩にそう言うと、真尋先輩は私をお姫様抱っこで抱きかかえ肝試しのセット裏に私を運んだ。
「あっ真尋先輩、いいとこ取り狡いっす。まぁ紗倉ちゃんがそう言うなら俺もそろそろ時間だし先に行くね。一緒にまわってくれてありがとう」
後ろから次の生徒達の声が聞こえてきたので、小谷先輩は私に手を振って一人で先に進んだ。
小谷先輩とは別の男子の声……よく見ると真尋先輩が居る。じゃあさっき私と目が合ったのは真尋先輩だったんだ。
「すみません。私、大きな声出しちゃって……あれ?」
座り込んだ状態から立ち上がろうとしたけど全然力が入らない。まさか……
「どうかした?」
真尋先輩がしゃがみ込んで私と目線を合わせる。どうしよう、めっちゃ恥ずかしい。
「いえ、あの……腰が抜けちゃいました」
思いっきり苦笑いしながら私は二人を見る。
「大丈夫?手を貸すよ」
立ち上がれない私の前に二人が同時に手を差し出してくれた。
真尋先輩と小谷先輩……この場合、私はどちらの手を借りれば良いのでしょう?
困った私は、二人の顔をそれぞれ見る。
「ちょっと真尋先輩、ここは俺に譲って下さいよ」
「いや紗倉さんはまだ歩ける状態じゃないから、そこのセット裏で少し休んだ方がいいよ」
真尋先輩と小谷先輩はお互いを見合って火花を散らしているように見える。
「え、えっと……もうすぐクラスに戻らないといけない時間なので、ここで少し休んでからクラスに戻りますね」
私が小谷先輩にそう言うと、真尋先輩は私をお姫様抱っこで抱きかかえ肝試しのセット裏に私を運んだ。
「あっ真尋先輩、いいとこ取り狡いっす。まぁ紗倉ちゃんがそう言うなら俺もそろそろ時間だし先に行くね。一緒にまわってくれてありがとう」
後ろから次の生徒達の声が聞こえてきたので、小谷先輩は私に手を振って一人で先に進んだ。