いつか咲う恋になれ
その日の夜、久しぶりに真尋先輩から電話がかかってきた。
「もしもし」
「まさか大きな声出されるとは思わなかったな」
私が電話に出ると、真尋先輩が笑いながら生徒会室での話をしてきた。
「あ、あれはだって」
「ホント面白いよね穂花ちゃん」
何となく意地悪そうな微笑みをしている真尋先輩が頭に浮かぶ。
「そうそう、クリスマスの話の続きがしたくて電話したんだ」
話に続き……あったんだ。
「クリスマスイヴに学校終わったら待ち合わせしない?俺は敦士連れて行くから、穂花ちゃんは美園さんを連れて来て欲しいんだ」
優莉を?真尋先輩の話を聞くと、どうやら宮原先輩は受験が終わった後に優莉に告白しようと思っているらしい。
そこで宮原先輩の士気を高めて受験を乗り切ってもらおうと思って真尋先輩が計画した、言わばクリスマスプレゼントってとこかな。
私を誘ってくれたんじゃないんだ。勘違いして浮かれてしまった自分が恥ずかしい。
「分かりました。優莉を誘っておきます」
「ありがとう、あっこの話は敦士と美園さんにしないでね」
真尋先輩と会話が終わった後、私は背を向けたままベッドに飛び込む。
二人きりじゃないけど、クリスマスに真尋先輩に会えるんだから良しとしよう……天井を見ながらそう思い込むことにした。
「もしもし」
「まさか大きな声出されるとは思わなかったな」
私が電話に出ると、真尋先輩が笑いながら生徒会室での話をしてきた。
「あ、あれはだって」
「ホント面白いよね穂花ちゃん」
何となく意地悪そうな微笑みをしている真尋先輩が頭に浮かぶ。
「そうそう、クリスマスの話の続きがしたくて電話したんだ」
話に続き……あったんだ。
「クリスマスイヴに学校終わったら待ち合わせしない?俺は敦士連れて行くから、穂花ちゃんは美園さんを連れて来て欲しいんだ」
優莉を?真尋先輩の話を聞くと、どうやら宮原先輩は受験が終わった後に優莉に告白しようと思っているらしい。
そこで宮原先輩の士気を高めて受験を乗り切ってもらおうと思って真尋先輩が計画した、言わばクリスマスプレゼントってとこかな。
私を誘ってくれたんじゃないんだ。勘違いして浮かれてしまった自分が恥ずかしい。
「分かりました。優莉を誘っておきます」
「ありがとう、あっこの話は敦士と美園さんにしないでね」
真尋先輩と会話が終わった後、私は背を向けたままベッドに飛び込む。
二人きりじゃないけど、クリスマスに真尋先輩に会えるんだから良しとしよう……天井を見ながらそう思い込むことにした。